1997-09-18 ArtNo.12071
◆<星>IPC、Hagenuk持ち分を75%にアップ
【シンガポール】シンガポール証取(SES)のPC(パソコン)メーカーIPCコープはドイツ企業Hagenuk Telecom GmbH(HTG)の37.52%権益を、後者のマネージング・ディレクターManfred Schmitt氏から6750万Sドルで買収、その持ち分を75.1%に引き上げる。
ドイツ訪問中のIPCのパトリック・ギアム会長が16日コンファランス・コールを通じて語ったところによれば、IPCはSchmitt氏に対して自社新株1億3500万株を1株50Sセントで発行、支払いに当てる。IPCのこの日の株価は39.5セントだったが、Schmitt氏はプレミアム付きでIPC株の引き取りを認めた。取引は今年末までに完了する見通しだ。
IPCはHTGの他の株主とも交渉し、できれば同社を完全出資子会社にする意向で、また12~18カ月以内に世界のいずれかの証取に上場させることを計画している。HTGの他の株主には英国の投資会社3i(12%)、TruTech Electronics(M)Sdn Bhd(4%)、Keeneast International Ltd(8%)が含まれる。
HTGは向こう3年間にわたる6億マルクの通信機器納入契約を有し、1998年3月期年商は前年度の3億8000万マルクから7億6000万マルクに倍増する見通しだ。このためTHGを傘下に収めることにより、IPCのグループ営業額の半ば以上が通信機器ビジネスで占められることになる。IPCはこれによりPCビジネスへの依存を軽減できると言う。(ST,BT,LZ:9/17)
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