1997-09-17 ArtNo.12056
◆<星>ホテル王レンベン氏、ロンドの次ぎは欧州に照準
【ロンドン】ホンリョン・グループのクエック・レンベン氏(56)は、1992年に「アイ・ウィル・テーク・ロンドン」と一念発起、ロンドンにおける最初のホテル、ザ・グロスターを買収した。同氏はその後、瞬く間に英国で最も急成長するホテル・グループ、ミレニアム・アンド・コップソーン・ホテルズPlc(M&C)を傘下に収め、今では欧州大陸にその照準を合わせている。
同氏は具体的ターゲットを明らかにしないが、いっそうのホテル買収が間近と見て、M&C株が急騰している。ホテル・アナリストは欧州大陸では未公開のビジネス・ホテルの価格が魅力的で、この辺が狙いではないかと憶測している。
他方、ロンドン、ニューヨークのホテル市場の潜在性が注目されて以来、益々多くのシンガポーリアンがロンドンのホテルを標的にするようになっている。
ガバメント・オブ・シンガポール・インベストメント・コーポレーションとやはりシンガポール政府投資会社のタマセク・ホールディングズはシサル・ホテルズ(旧称マウント・シャーロッテ・インベストメンツ)の合計30%の権益を取得、シンガポールのホテル王オン・ベンセン氏とその妻クリスチーナ・オン女史はブティック・ホテルHalkin及びザ・メトロポリタンをそれぞれ買収した。
この他、テオ・レイシー氏はパラゴン・ホテルを、ラムチャン社傘下のLCホテルはホリデーイン・ケンジントン及びグリーン・パーク・ホテルを、DBSランドはブラウンズ・ホテルを手に入れている。(ST:9/16)
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