1995-04-11 ArtNo.1205
◆<星>米国企業ワンダーウェア、PCベースの工業用ソフト販促
【シンガポール】マイクロソフト・ウィンドウズ・ベースの工業用自動化ソフトを開発するワンダーウェア・コーポレーションは工場現場へのPC(パソコン)の導入を当地企業に働きかける計画だ。
最近シンガポールに地域オフィスを開設したワンダーウェア社のCKゴー課長によれば、シンガポールの工場現場におけるPCの普及率は5年前の20%から60%に拡大している。国家コンピュータ局(NCB)の94年IT利用調査報告でも、メインフレーム及びミニコンピュータの成長減速が確認されている。しかしICS(インスツルメンテーション・アンド・コントロール・ソサイアティー)のリム・ペンハン理事長によれば、PCの普及は加工業、軽工業、電子工業、自動車組立等の部門に集中しており、重工業領域では依然としてディストリビューテッド・コントロール・システム(DCS)等が使用されている。これはDCSの信頼度がより高いと評価されている他、この種の資本集約部門がそれほどコストにこだわらないためと見られる。ゴー氏もリム氏もこの種の業界がPCを受け入れるには、なお教育/宣伝が必要と見ている。PCベースの工業用ソフト4万システムを据え付けた実績を有するワンダーウェア社は今年のアジア地域の売上を530万米ドルと見込んでいる。昨年の同社の世界売上は3570万米ドルだった。同社の主要な競争者インテルーションは世界中に3万5000システムを販売、シンガポール市場ではワンダーウェア社に先行している。(ST:4/10)
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