1997-09-16 ArtNo.12040
◆<星>港湾局、S$15億投じマリタイム・スクエアを総合開発
【シンガポール】シンガポール港湾局(PAS)は、ワールド・トレード・センター(WTC)が位置する20.3haのマリタイム・スクエアを、対面するセントサ島ともリンクした世界的なハーバー・フロントに再開発する計画で、クルーズ施設、店舗、レストラン、オフィス、娯楽施設等の建設を予定している。
PSAのヨー・ニンホン会長によれば、開発コストは10億~15億Sドルと見積もられる。セントサ島が主にアウトドアのレジャー施設であることから、インドアを中心とした施設を設けるなら、両々相俟ってツーリズム・アトラクションとしてのクリティカル・マスを形成できると言う。
また目下進められている事業化調査の結果次第では、豪華ライナー旅客を対象とした小型ホテルを設け、国際クルーズ・センターとしての基礎を一層強化することも計画されている。誰もがシティーに宿泊することを望む訳ではなく、シティーから離れたハーバーフロントを好むグループも常に存在するはずである。
PSAは先月WTC隣接地にチャンギ空港に類したメガ・クルーズ・センターを設ける計画を発表したが、ヨー氏によると、これは地下鉄(MRT)東北線の南部ターミナル駅が設けられることに伴う交通条件の変化を最大限に活用するためのもので、同地区全体の総合的な再開発が図られる。マスター・プランも2カ月以内に完成する。
ハーバーフロント開発、倉庫、ロジスティクスは港湾管理とともにPSAの中核ビジネスで、同局はこれらの領域における内外の投資機会を探る。同局はアジアの3カ国でマリタイム・スクエアに類似したプロジェクトの合弁開発協議を進めている。しかし住宅不動産開発に進出する計画はないと言う。(ST:9/15)
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