1995-04-11 ArtNo.1204
◆<星>ICL/富士通、東南アジアPC市場の主役目指す
【シンガポール】ワークステーションやメインフレームの販売で知られる英国のコンピュータ・メーカーICLは親会社の富士通と共同で、東南アジアPC(パソコン)市場の10%のシェアを握り、トップ・スリーに浮上する計画だ。
ICLのイエン・リーチ副社長(アジア量産部門担当)が先週記者会見し語ったところによると、5月と7月にそれぞれビジネス用及びホーム市場向けPC新製品を“富士通ICL”商標で出荷、年内に東南アジアで3万5000~4万台、世界的には50万台の販売を目指す。同社の昨年の東南アジア売上は1万5000台、世界売上は30万台だった。向こう3年間には東南アジアの年間販売台数を10万台に引き上げる。これに伴いICLは向こう12カ月間にシンガポール及び東南アジアにおけるディストリビュータ及び付加価値再販業者合計10~20社とディラー35社を指名する。同社は目下シンガポールにディストリビュータ4社、ディーラー20社を擁する。またアジア市場開拓に400万ポンド(S$904万)を投じる。 同社は2年前にも同様の宣言を行ったが、マレーシアと香港以外ではさしたる成果を上げられなかった。しかし今回は富士通の全面的な支援を得られることから状況は異なると言う。(BT:4/10)
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