1997-09-13 ArtNo.12017
◆<馬>住宅市場、値上がり鈍化、高層ビルは供給過剰に
【クアラルンプル】今年上半期のマレーシアの住宅不動産価格は昨年同期比平均6.1%アップしたものの、1993年以来最も小幅にとどまり、市況は安定期を迎えたものと予想される。
ウォン・シーワ副蔵相は11日催された全国住宅価格指数の発表会の席上、市況の安定は政府の投機抑制措置が奏功したものであると指摘した。住宅取引の軒数や取引総額は拡大しており、市場が依然として活気を維持していることが窺える。中央銀行は二次市場における住宅購入ローンを20%に制限しており、同措置も投機抑制に貢献している。
しかしながら、ダウンタウンのコンドミニアム、ショッピング・センター、オフィス・スペース市場には過剰供給が生じている。外国人の不動産購入に対する10万Mドルの付加税の撤廃は、需給バランスの回復に寄与するものと見られ、Mドルの軟化も、外国人の投資意欲を刺激するものと期待されると言う。(STAR,ST,BT:9/12)
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