1997-09-12 ArtNo.11998
◆<馬>バクン・ダム事業はさらに1,2年熟考:副首相
【クアラルンプル】アンワル副首相兼蔵相は10日、バクン・ダム・プロジェクトが最大2年遅延する可能性を示唆した。
アンワル副首相は、銀行/証券業界の指導者との晩餐会の席上、「バクン・プロジェクトは17年にわたって討議されてきたが、我々は更に1、2年熟考することもできる」と語った。
マハティール首相は先頃、経常収支の赤字対策として実行が延期されるインフラ・プロジェクトの1つに155億Mドルのバクン・ダム・プロジェクトを挙げたが、延期される具体的な期間は示していなかった。
先週バクン・ダム・プロジェクトの主請負業者アセア・ブラウン・ボベリ(ABB)の切り捨てを宣言したデベロッパー、Ekran Bhdのティン・ペクキイン会長は2カ月以内に新請負業者を発表すると述べており、ドイツのシーメンスとフランスのアルカテルの名が上がっている。観測筋は誰がエンジニアリング/資材調達/建設(EPC)契約を獲得するにしろ、EPC業務が実際にスタートするのは早くて1998年第1四半期と見ており、またそれ以前に河川の迂回工事が完成していることが前提とコメントしている。(BT:9/11)
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