SEAnews 1997-09-11 ArtNo.11980

【シンガポール】公認国際トレーダー(AIT)／公認石油トレーダー(AOT)の昨年のシンガポールにおける営業額は860億米ドルをマーク、前年比23％アップした。
1989年と1990年にそれぞれ導入されたＡＩＴとＡＯＴスキームの下、両ステータスのいずれかを認められた企業はそれぞれ10％の優遇税率を享受できる。
リー・ヨクスアン通産相が9日催されたトップＡＩＴ／ＡＯＴ企業の表彰式の席上語ったところによれば、これらの企業はまたシンガポールで昨年1250億米ドルの金融便宜を利用した。ＡＩＴ／ＡＯＴスキームは国際貿易ハブとしてのシンガポールの成長を促し、また運輸／ロジスティクス／金融等、補助サービス発展の触媒を務めている。今後の課題はＡＩＴ／ＡＯＴステータスを取得する地元企業の数を増やすことで、多くのメガトレーダーがシンガポールに拠点を設けるようになったものの、地元の総合商社が誕生するにはなお時間を要すると言う。
この日は21社がＡＩＴ／ＡＯＴステータス(更新を含む)を認められ、同ステータスを享受する企業は120社を突破した。また貿易開発局(TDB)とＡＩＴ／ＡＯＴ企業が共同で設けた奨学金スキームの受領者が発表された。(ST,LZ:9/10)