1997-09-11 ArtNo.11978
◆<星>電力/ガス会社SP、中国/インドからアフリカに転進
【シンガポール】シンガポール・パワー(SP)は中国/インド市場開拓努力が期待した成果を上げられなかったことから、アフリカ市場への転進を図っている。
SPのホー・クオンピン会長が9日催されたPower-Gen Asia会議の席上語ったところによると、同社は現在中国、インドネシア、フィリピンにおける8つの発電事業に関わっているが、アフリカとオーストラリアのプロジェクトへの参画を目下真剣に検討している。中国とインドは投資収益を市場メカニズムに委ねるのではなく、人為的に規制している。中国は15%を超える投資収益を認めておらず、インドはデベロッパーの利益を税制を通じ16%に制限している。
また一部の国では政府補助が需要動向の把握を困難にしており、官僚主義(中央政府と地方政府の不一致等)や不透明な制度による障碍も見られる。
電力会社は決して独立電力供給業者(IPP)プロジェクトのみに目を向ける必要はない。少なからぬ企業が電気通信事業への進出を通じて資産や資源の有効利用を図り、最大限の投資効率達成を目指している。
こうしたことからSPは、オーストラリアにおけるビクトリア送電網の民営化やシンガポールにおける電気通信事業への参画を図るとともに、ウガンダ及びパキスタンにおける投資機会も探っていると言う。(ST,BT:9/10)
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