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1997-09-10 ArtNo.11977
◆＜印度＞スクーター市場、向こう数年も年率１０％の成長維持
【ニューデリー】中国に次いで世界第2位にランクされるインドのスクーター市場は、中産階級の下・中・上流所得層の需要増で向こう数年も10％前後の健全な成長が見込まれ、4ストローク・エンジン車への移行が予想される。
ＳＢＩキャピタル・マーケッツの報告書によれば、スクーターの利用者は都市周辺や小タウンの通勤者が主流を成し、この種の利用者は価格に敏感なため、モペットからスクーターへの移行が阻害されている。
目下インド・スクーター市場の66％はBajajオートLtd(BAL)が握り、Kanpul拠点のＬＭＬがシェア20％で2位、3位には9％のキネティック・ホンダがつけている。
生産規模の上から価格でＢＡＬに太刀打ちできないＬＭＬはハイエンド部門に照準を合わせているが、中上流所得層のスクターの普及率は既に31.87％に達し、しかも同所得層のオートバイの普及率も18.1％にのぼることから、ＬＭＬがそのシェアを拡大するのは極めて難しい。
薄利小規模経営のため、金融機関から設備拡張資金を借り入れるのは困難で、自己資本による拡張はＬＭＬの財政基盤から見て一層難しい。こうしたことからイタリヤ・メーカーのPiaggioがＬＭＬ以外のパートナーに乗り換える可能性も予想される。一方、ＢＡＬは農村や公務員の需要拡大で下半期も好業績が見込めると言う。(IE:9/9)
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