1997-09-10 ArtNo.11968
◆<馬>Ekran、2カ月以内に新請負業者にバクン事業発注
【クアラルンプル】バクン・ダム建設事業のプロモーター、Ekran Bhdは既にABB-CBPOコンソーシアムに代わる新請負業者を見いだしており、2カ月以内の契約調印を目指している。
Ekranのティン・ペクキイン会長がブルナマ通信に語ったところによれば、新請負業者の名称は2カ月以内に発表するが、その実、遙か以前に目星をつけていた。ABB-CBPOとの契約は正式に発効しておらず、合意も得られなかったことから破棄した。ABB-CBPOが認めるか認めないかは問題でなく、契約条文にも、もし実行できなければ、契約は無効になると明記されていたと言う。
この点に関してアセア・ブラウン・ボベリ(ABB)スポークスマンは、「我々は目下置かれた立場と契約が破棄されたのか、延期されたのかと言った点を検討している」と語った。
アナリストらは、マレーシアにおける既存プロジェクトや将来の契約も配慮する必要があるため、ABBが訴訟に訴える可能性は極めて小さいと見ている。
しかしスウェーデンのDagen Industri紙は、「プロジェクトから手を引くのはABBではなく、Ekranだろう」とするマレーシア方面の見通しを紹介している。それによるとティン氏はMドルの20%の値下がりで、同プロジェクトに対する32%のシェアを維持するのも困難と言う。
ティン氏は、また政府が大型プロジェクトの延期を決めたのは賢明な措置だが、Mドル相場は間もなく回復するため、プロジェクトは予定通り完成できると述べ、仮に1年遅延してもそれほど支障はないとしている。同氏によれば、河川の迂回工事や住民の立ち退きは継続されると言う。(NST,MBT,STAR,ST,BT,LZ:9/9)
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