1997-09-10 ArtNo.11964
◆<星>第4石化コンプレックスの可否は依然検討中:モービル
【シンガポール】モービル石油はシンガポールにおける新石油化学コンプレックス事業に関して依然として検討中で最終決定は下されていない。
モービル・コーポレーションの社長とCEOも兼ねるLucio Noto会長が8日当地で催された総コスト2億5000万米ドル/日産8000バレルの潤滑油基油工場の開所式後語ったところによれば、現状ではイエスともノーとも言えないが、同社は製品の潜在的バイヤー、潜在的融資先、そしてシンガポール経済開発局(EDB)と精力的な協議を続けていると言う。
モービルはジュロンの既存工場に隣接したプセ島に、年間80万~100万トンのエチレン製造施設と同30万トンのポリエチレン製造施設の建設を検討しており、今年6月までに決定されるはずだったが、今年末に延期された。しかしNoto氏は同社が最終段階の詰めを進めているとの報道に関しては否定しなかった。
最近の通貨危機に関して同氏は短期的に損失を被る可能性も有るが、企業戦略や投資政策を判定する最良の機会を提供するもので、「世界の終末を告げるものと言うよりは、ウェークアップ・コール」とコメントした。(ST,BT,LZ:9/9)
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