1997-09-09 ArtNo.11962
◆<印度>電線会社、過剰在庫抱え最悪の安売り競争展開
【ニューデリー】インドの電力ケーブル会社は、膨大な在庫を抱え、かつてない最悪の値下げ競争を強いられている。
1997/98年度第1四半期の同業界の営業額は前年同期比25%下降したが、第2四半期のそれは更に40%の落ち込みを見た。この結果1500クローの市場は今や900~1000クローに縮小、公示価格を50%以上下回る安売り競争が展開されている。
競争過熱の主因は業界の設備拡張と州電力局(SEB)からの受注急減とされる。SEBからの受注は10年前には同業界の売上の80%を占めていたが、過去2年間に50%に下降、最近の5カ月間については全体の10%にとどまっている。こうした需要後退はSEB発電事業の民営化や工業部門の成長鈍化による。
国内電力ケーブル売上の66%が業界団体加盟の主要7社により占められていると言う。(IE:9/8)
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