1997-09-09 ArtNo.11959
◆<印度>BMW、ヒーローとの合弁事業の権益買い増し目指す
【ニューデリー】ドイツの自動車メジャー、BMWは地元企業ヒーロー・グループとの51:49の合弁会社BMWインディアの権益買い増しを目指し、ヒーローのMunjalsグループと協議を続けている。
当初1996年からの操業が予定されていた同社のインド・プロジェクトは遅れを来たしていたが、BMWはここに来てプロジェクトの加速を図っているようだ。ヒーローとの合弁事業の投資額は270クローで、内240クローが自己資本になる。工場はデリー近郊Noidaに設けられ、ディーゼルとガソリン・バージョンの5シリーズが国内市場と輸出向けに年間1万台製造される。BMWは4輪駆動車と最近傘下に収めたローヴァーのインドにおける製造も計画している。BMWは同時に南アフリカにも製造拠点を設ける準備を進めており、インドと南アフリカの間で部品と完成車の補完体制を構築する計画だ。
インド合弁事業の向こう7年間の外貨支出は2142クローと見積もられ、内1700クローが部品輸入、77クローが配当/利益の送金、180クローがBMW本社に対するロイヤルティーの支払い、108クローがBMWに対する技術移転費、75クローが機械輸入費となっている。
当初の地元部品使用率は45%で、部品輸入は総投資額の30%を占める。地元部品使用率は最終的に64%に引き上げられると言う。(ET:9/8)
|