1997-09-09 ArtNo.11955
◆<馬>ネット・バンキングは未許可、オンラインはOK
【シンガポール】マレーシアの銀行界は昨年からオンライン・バンキングを導入しつつ有るが、中央銀行はまだインターネット・バンキングは認めていない。
ヒューレット・パッカード・サウス・イースト・アジアのエレクトロニク・コマース・コンサルタント、トニー・プア氏によると、同社の銀行顧客の5行中3行(RHB/アライド・バンク/マルチ・パーパス・バンク)がオンライン・サービスを開始している。同サービスはインターネット技術をベースにしたものだが、インターネットは経由していない。しかし中央銀行がインターネット・バンキング・サービスを認めさえすれば、直ちに同サービスの提供ができる。
これらの銀行の顧客はそのパソコン(PC)にインストールされたウェブ・ブラウザーとモデムを用いて所定の銀行のオンライン・サービスにダイヤル・アップ接続することができる。オンライン・バンキングの顧客には銀行からIDとPINが提供されている。PINは何度でも変更でき、オンライン・サービスへのアクセスが続けて3度失敗するとPINは自動的に失効する。また電子取引の額にも上限が設けられている。
いずれの銀行のシステムも少なくとも40ビットの暗号が用いられており、武装した現金輸送車並の安全対策が講じられている。またHP社のヴァーチャル・ヴォールト(仮想金庫)技術はメタル・ヴォールト同様安全と言う。(BT:9/8)
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