1995-04-10 ArtNo.1195
◆<馬>ゼロックス、HDD作動装置製造でユニークなタイアップ
【クアラルンプル】ゼロックス・コープは7日、マレーシアン・テクノロジー・デベロプメント・コープ(MTDC)、イスカンダル・ホールディングズ、マレーシアン・ベンチャーズSdn Bhd、ガルフ・カリーバー(M)Sdn Bhd、CP(S.E.A.)Sdn Bhdから成るコンソーシアムとHDD(ハード・ディスク・ドライブ)作動装置の製造合弁契約に調印した。
同契約の下、マレーシア側コンソーシアムはゼロックスのHDD作動装置製造事業に20%出資する。これに伴いマレーシアにゼロックス(M)Sdn Bhdが設立され、同社は最終的に米国に子会社を有する親会社となる。オーナシップと経営権は5年後にマレーシア側に委ねられ、研究開発(R&D)部門のみが米国にとどめられると言う。イスカンダル・ホールディングズのミズラン・マハティール取締役(首相子息)は調印式後、「こうしたことがマレーシア企業に生じるのは恐らく初めてのことで、全く特筆すべきこと」と挨拶した。ゼロックス(M)のトップにはゼロックスUSAから派遣されたマレーシア人のS.K.チャン氏が就任する。同社は2500万~2800万Mドルを投じてペナンに工場を設ける計画で、マレーシア側は750万Mドルを出資する。またプライ工業団地(ペナン)に暫定的に工場を設け来月から操業する。1週間に平均15万台が製造され、初年度の売上は1900万米ドルが見込まれている。(NST,STAR:4/8)
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