1997-09-09 ArtNo.11949
◆<星>コク・グループ、レディーヒル・ホテル買収に関心
【シンガポール】住宅用途に再開発することを認められたクー・テクパット氏所有のレディーヒル・ホテルの買収に関心を寄せる者にはクォク・グループも名を連ねているようだ。
クォク氏が、オレンジ・グローブ・ロードに面した10万1700平方フィートの永久所有権付き土地を手に入れることができれば、同地周辺における同氏の不動産ポートフォリオを補強できる。同氏は上場企業シャングリラ・ホテルを通じて、823室のシャングリラ・ホテル、来月オープン予定の10階建て127ユニットのサービス・アパート“シャングリラ・アパートメント”、目下開発中の55ユニットのコンドミニアム“シャングリラ・リージェンシー”を保持している。
クォク氏はレディーヒル・ホテルの買収手続きが来年半ばまでに完了すれば、同地に4階建て賃貸住宅を開発する計画と言われる。
一方、上場会社グッドウッド・パーク・ホテル・グループを通じてレディーヒル・ホテルを所有するクー氏はマーケッティング・キャンペーンを展開、クォク氏の買収案を上回る条件の買い手を募っている。同氏の目標価格は1億6000万Sドルと予想されている。築後29年のホテル・サイトのプロット・レシオは1.4倍で、これからすれば、開発可能床面積を基準にした1平方フィート当たりの土地コストは1123.75Sドルで、クー氏が最近ホンリョン・グループに売却したブルバード・ホテルの同上1121.75Sドルにほぼ等しい。
観測筋によると、クォク氏の競争者には、同地周辺にサービス・アパート“ダービー・パーク・エグゼクティブ・スイート”及び“オレンジ・コート”を所有するサイム・シンガポールが挙げられる。しかしクォク氏はダービー・パークにも触手を動かしていると言われる。(ST:9/8)
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