1997-09-06 ArtNo.11924
◆<馬>超過コストの負担問題が争点に
【クアラルンプル】バクン・ダム事業のプロモーター、Ekran Bhdと同プロジェクトの主請負業者アセア・ブラウン・ボベリ(ABB)コンソーシアムは、コスト超過が生じた場合、誰がそれを負担するかで対立していた。
Ekranのティン・ペクキイン会長は、4日の声明の中で契約破棄の理由としてセキュリティー条件を巡る対立が存在したことを挙げているが、その具体的内容には触れていない。この点に関してABB筋は、いわゆるセキュリティー条件には、契約者双方のパフォーマンスと支払いに関する保証が含まれると語った。
バクン・ハイドロエレクトリク・カンパニー(BHEC)とABB-CBPOとの契約ではコスト超過はBHECが負担することになっているが、ティン氏はこのような条件はBHECに不公平であるとし、ABBコンソーシアムに負担を求めた。しかしABB側はティン氏が90億Mドルにのぼる契約を入札にもかけずに傘下の企業に発注したのでは、コスト・コントロールは不可能とティン氏の要求を拒絶した。(NST,MBT,STAR,ST,BT,LZ:9/5)
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