1997-09-05 ArtNo.11915
◆<印度>公共部門企業ITIの電話交換機入札に疑問
【ニューデリー】電信局(DOT)が募集した1000クローの交換機入札に、公共部門企業ITIが予想を遙かに下回る一番札を入れたことから、同時に入札した競争者が不満を訴えているだけでなく、観測筋もITIが入札を認められたこと自体に疑問を呈している。
入札結果は先月28日に明らかになっており、規定に基づき、一番札を入れたITIには先ず30%、そして公共部門企業ステータスに基づいて別に30%、合計60%の契約が与えられた。残りの40%の契約はModiアルカテル、エリクソン、NEC、富士通、シーメンス、ルーサント、HTLが、ITIと同じ価格で分担することになった。
公共部門企業には最初から30%の契約が割り当てられていることから、入札を認められるべきでないとする向きもある。この点に関してDOTは公共部門企業が常に最低価格を提示するとは限らず、前回ITIは1回線当たり7500ルピーの最高価格を提示、今回もやはり公共部門のHTLが最高価格をオファーしたとしている。
ちなみに前回の入札では1回線当たり7000~7500ルピーがオファーされたが、DOTは満足せず、再交渉により1回線当たり5650ルピーにまで引き下げた。しかし今のところまだ1社も契約に調印していないと言う。(IE:9/4)
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