1997-09-05 ArtNo.11907
◆<馬>政府、株式市場防衛でM$600億基金設立
【クアラルンプル】マレーシア政府は600億Mドルの基金を設け、株の値下がりに対処する。
マハティール首相が3日明らかにしたところによれば、地元投資家からはプレミアム付きで、外国投資家からは市価で、株式を買い取り、株価の安定を図る。譬えプレミアム付きで買い取ったにしても、株価収益率が低いため、政府は依然として利益を上げることができる。プレミアムの額は今後詰められる。投資家が破産すれば、国内経済全体に影響を及ぼすことから、こうした救済措置は不可欠と言う。
必要資金は政府投資会社カザナ・ホールディングズや民間金融機関から比較的容易に調達でき、カザナは300億Mドルを起債する。基金規模を更に拡大するかは、市場の反応を見て決める。仮に投機的な空売りや空買いが行われるなら、当局は必要な措置を講じる。
国内経済は年率8%の成長基調を維持しており、インフレ率も低いため政府財政は依然として黒字を維持できる見通しと言う。(STAR,NST,MBT,BT,LZ:9/4)
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