1997-09-04 ArtNo.11894
◆<馬>バクン・ダムの遅延で、深刻な影響も:TNB会長
【クアラルンプル】サラワク州バクンの水力発電事業が1年以上遅延すれば、2003年以降の電力供給計画に深刻な影響が生じる。
電力会社トゥナガ・ナシオナルBhd(TNB)のアハマド・タジュディン・アリ会長は2日、バクン・プロジェクトのプロモーター、Ekran Bhdと主建設請負業者アセア・ブラウン・ボベリ(ABB)の紛争に関するマスコミの質問に対して以上の見通しを語った。それによると、バクン・ダムは2003年までに完成し、TNBは1800MW(メガワット)の電力供給を受ける予定だが、もし同供給が受けられなければ、新たな供給源を確保せねばならず、3~4年前から準備する必要が有ると言う。
またTNBがバクン・ダム・プロジェクトを指揮する可能性に関して、同氏は「TNBが手がけるには規模が大きすぎる」、「この種の問題は内部で協議すべきことで公開の場でコメントすることはできない」、「政府は多少の遅延が生じる可能性を予想しているが、Ekranはそうしたことはないとしており、我々は事態の進捗を注意深くモニターしている」等と語った。(STAR,BT:9/3)
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