1997-09-04 ArtNo.11887
◆<星>クラレ/日本合成のS$1.7億ポバール工場起工
【シンガポール】クラレと日本合成の対等出資合弁会社ポバール・アジアが1億7000万Sドルを投じてサクラ島に建設するポリビニール・アルコール(ポバール)工場の起工式が2日催された。
新会社のクシダ・コウイチ社長及びクラレの松尾博人社長によると、新工場は1999年初に稼働、当初の製造能力は年間4万トンだが、1乃至2年後には6万トンに拡張が図られる。1999年時のアジアの需要は12万トンと見積もられ、新工場はその3分の1を供給することになる。クラレと日本合成は、アジア・ポバール市場の合わせて75%のシェアを占めている。
目下世界の設備能力は54万トンと、46万トンの年間需要を上回っており、両社は当初別個に工場の建設を計画していたが、こうした市場動向も配慮し、合弁を組む方針を決めた。これにより規模の経済性も実現されると言う。
サクラ島にはヘキストも進出を決めており、合弁会社はヘキストの工場から原料の供給を受けられる。このことも同地に工場を建設する理由の1つと見られるが、まだヘキストと原料供給協定は結んでいないと言う。(ST,BT.LZ:9/3)
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