1995-04-08 ArtNo.1185
◆<比>大統領委員会、メイド処刑事件で外交官ら7人の訴追提案
【マニラ】シンガポールにおけるフィリピン人メイド処刑事件の真相究明のため設けられた大統領調査委員会は6日、同事件を巡り職責を果たさなかった外交官及び労働省官員等7人の訴追を求める報告書をラモス大統領に提出した。
大統領調査委員会のメンバーの1人によると、訴追が提案された7人の中にはシンガポール駐在のアリーシア・ラモス大使及びフランシスコ・ベネディクト前総領事が含まれ、他の5人は領事と労働省の労働問題担当官と言う。大統領調査委員会のEmillio Gancayco議長は処刑されたメイド(フロア・コンテンプラシオン)は無罪だった可能性が有るが、シンガポール政府の調査に対する協力を評価し、シンガポールとの断交は提案しなかった、とするとともに、シンガポール当局が事件を再調査するよう希望すると語った。また大統領府の某官員は7人の中に外相と労相は含まれていないが、国民の信頼を失った者がその地位を維持するのは困難とのコメントを行った。大統領府スポークスマンによると、ラモス大統領は数日中にその決定を明らかにする方針と言う。(ST,BT,LZ:4/8)
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