SEAnews 1997-09-01 ArtNo.11848

【クアラルンプル】マハティール首相は先週土曜のナショナル・デー・スピーチの中で、「外国人の投機的攻撃に伴う国内株式市場及び外為市場の波乱から今年は当初予測の8％の経済成長を実現できない可能性が有る」と語った。
首相は同スピーチにおいて、ＫＬ証券市場や株式市場の波乱は外国人の恣意的な投機活動によるものであると激しく非難するとともに、直接／間接にマレーシアの再植民地化を図る外国の試みに一致団結して抵抗するよう国民に訴えた。
これに先だってマレーシア華人協会(MCA)第44回代表大会の開幕式を主宰したマハティール首相は、記者の質問に答え、「Ｍドル換算なら8％の成長は可能だが、外貨に換算すれば、芳しくない」、「外国資金のＫＬ証券市場からの撤退で、自殺者が出ても奇とするには当たらない」等と語った。しかし首相は、政府の採った一連の措置により、ＫＬ証券市場は1週間以内に回復に転じるとの見通しも示した。
首相はまたアンワル副首相が蔵相のポストを退き、首相が蔵相を兼務するとの噂に触れ、「自分には蔵相を兼務する考えは全くなく、アンワルが蔵相を退くこともない」とするとともに、「私利のためにこの種の噂を流す投機家は銃殺に値する」と強調した。(ST,LZ:8/31)