1997-08-30 ArtNo.11840
◆<印度>デンソー、エンジン制御装置ビジネスで新会社設立
【ニューデリー】デンソーは総コスト170クローと見積もられるエンジン制御装置ビジネスを進めるため、新会社デンソー(ハルヤナ)Ltdを設立する方針を決めたようだ。
デンソーはこれまで支配権益を握るデンソー・インディアLtdを通じてハルヤナ州グルガオン付近の25エーカーの土地をハルヤナ州工業開発公社(HSIDC)から買収、頭金として1.1クローを支払ったが、銀行界筋によると、デンソー本社は同金額をデンソー・インディアの口座に振り込み、後者のプロジェクトへの関与に終止符を打った。
前回の年次総会で同プロジェクトを発表したデンソー・インディアは、スターター、オルターネーター、マグネット、ベンチレーター、ラジエーション・コイル、ワイパー・モーター等の製造を手がけ、エンジン制御装置も同社業務の延長線上にあると見られてきた。
しかし同社の株価は今年1月の100ルピーから現在の77ルピーに下降しており、これは主に70クローの事業拡張計画で同社の資本ベースが現在の16.3クローから1998年3月には20クローに25%拡大するのに伴うものと見られる。
観測筋は、デンソーが新会社を設立して新プロジェクトを進める方針を決めたのもこの辺に理由が有るものと見ている。
デンソー(ハルヤナ)はデンソー本社とASMOの100%出資になる見通しだが、政府の認可を得る必要があると言う。(ET:8/29)
|