1995-04-08 ArtNo.1180
◆<馬>グローバル・マリタイム、タンカー2隻建造発注
【クアラルンプル】政府と民間部門が5億Mドルの海運基金を運用するため共同で設立したグローバル・マリタイム・ベンチャーズBhd(GMVB)と香港の海運企業IMCグループ傘下のワワサン・シッピングSdn Bhdの合弁会社(70:30)グローバル・マリタイム・ワワサン・シッピング・ジョイント・ベンチャー(GMWSJV)は6日、新たに2隻の化学品輸送タンカーを中国の造船会社2社、チャイナ・シップビルディング・トレーディング・カンパニー及び大連シップヤードに発注した。
これら2隻は各4万6000重量トン(dwt)、長さ182.85m、喫水12.10mで、合計5万6000立米のタンク20基を搭載、植物油や白油の輸送に適している。両タンカーはそれぞれ1998年の3月と9月の引き渡しが予定され、クンチャナ・ナビゲーションSdn Bhd及びグマラ・ナビゲーションSdn Bhdにより運用される。GMWSJVはこれまでに化学品及び石油製品用の中古タンカー3隻を購入、また2隻を大連シップヤードに発注済みで、今回の2隻を加えると、その持ち船は7隻となる。仮にGMVBが運用を委ねられた5億Mドルの基金を全て船舶の購入に当てれば、12~24隻の船団を組織できる見通しだ。GMVBはワワサン・シッピングの他、ロバート・クォク氏所有のパシフィック・シップ・マネージャーズSdn Bhdをシップ・マネージャーに指名している。しかしGMVBのG.K.ラマ・イエル会長によると、マレーシアン・インターナショナル・シッピング・コーポレーションBhdはGMWBの持ち船の管理に関する提案を拒絶したと言う。(NST,STAR:4/7)
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