1995-01-12 ArtNo.118
◆<印尼>スマート、A$2.5億スナック市場の主役目指す
【シンガポール】調理油やマーガリン等、非ブランド農園産品の主要生産者として知られるPTシナル・マス・アグロ・リソース・テクノロジー・コーポレーション(Stmart)はオーストラリアの食品会社グッドマン・フィルダー社との戦略的提携を通じて2億5000万Aドルと見積もられるインドネシアのウェスタン・スナック市場の25%のシェア獲得を目指している。
スマートはこのほどティー・バッグ新製品を発表したが、スマートの高品質なハイランド・ティーをベースとした同製品の粗利益は35~45%と見込まれている。スマートは急成長する高付加価値ブランド商品市場の開拓を目指し、4年前にグッドマン・フィルダー社とPTシナル・メドウ・インターナショナル・インドネシア(SMII)を設立、ジャカルタ郊外に4000万Aドルを投じて食用油工場を建設した。同工場で生産された調理油の70%はファースト・フード・チェーンに納入されている。またスマートとグッドマン・フィルダー・アジアは先月、別のインドネシア企業Risjadsonも含めて、新会社スマートインド・クンチャナを設立するとともに、ウェスタン・スナック製造計画を発表した。新会社は2000万Aドルを同事業に投資する計画で、3社の出資率は30:50:20とされる。スマートの農園経営を中核とした企業戦略はアジア食品企業の伝統に沿ったものだが、グッドマン・フィルダー社との合弁事業はブランド品市場開拓の推進力になるものと見られる。(BT:1/11)
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