1997-08-28 ArtNo.11798
◆<星>CAM、送り状偽造し営業目標達成
【シンガポール】シンガポール証取(SES)上場の電子会社CAMインターナショナル・ホールディングズのレイモンド・チュー前会長は送り状を偽造することを通じて上場目論見書に掲げた1994年の業績目標を実現したが、その後も昨年末まで同様の不正行為を続けてきたと言う。
イバン・チュア副検察官は26日開かれたビジネスマン、リム・テョンクアン(54)、CAMのン・チーティオン前財務担当重役(32)の公判廷において、以上の事実を明らかにした。
それによると、リム被告が設立した複数の企業に対する架空の送り状が作成され、売上の水増しが図られた。しかしトーホー・インターナショナルを初めとするリム被告の企業に対する帳簿上の巨額な債権を発見した外部監査会社アーンスト&ヤング(E&Y)は、CAMの債権回収能力に疑問を抱いた。
E&Yからこうした点が指摘された後、CAM子会社の口座から大額の資金が引き出され、その直後にCAMインターナショナル・トレーディング・アンド・インベストメンツPte Ltd(CIS)の口座に売掛金の支払いがなされた。しかし実際のところは、辻褄を合わせるためにCAMグループ企業間で資金の配置転換が行われたに過ぎなかったと言う。
ン被告は文書偽造と不正行為を認め、リム被告も2件の文書偽造容疑を認めたため、地裁は翌27日両被告に禁固6カ月を判決した。(ST,BT,LZ:8/27)
|
|