1997-08-26 ArtNo.11770
◆<星>HP社、デスクトップ販売でコンパックを凌駕
【シンガポール】ヒューレット・パッカード(HP)は今年第2四半期(4-6月)のシンガポールにおけるデスクトップ・コンピューター販売でコンパックを抜きトップに立った。
市場調査会社インターナショナル・データ・コープ(IDC)の報告によれば、シンガポールのデスクトップ市場でコンパックがトップの座を奪われたのは3年ぶりのこと。同期にはシンガポールで7万8923台のデスクトップ・コンピューターが販売され、HP社は19.1%、コンパックは16.9%のシェアを占めた。
特に法人市場におけるHP社のシェアは21.4%と、2位コンパックの15.6%に水をあけた。法人市場の同期の販売台数は5万8698台で、エイサーが9.6%で3位を占めた。 ホーム・コンピューター市場ではコンパックが15.5%でトップ、HP社が12.4%で2位を占め、地元のIPCとエイサーがこれに続いた。
今年上半期には14万3081台のデスクトップPCが販売され、HP社のシェアが17.3%、コンパックが16.4%となっている。
インテル・ベースのサーバー市場におけるコンパックのシェアは37%と他社を圧倒、HP社が20.2%で2位を占め、IBMが11.7%で続いた。しかし第2四半期には2347サーバーが販売されたにとどまった。ユニックス・ベースのサーバーに関しては触れられていない。
携帯用コンピューター市場では東芝が27.2%のシェアでトップの座を守り、コンパックとIBMが15.4%と14.6%のシェアで続いた。第2四半期には2万1360台のノートPC(パソコン)が販売されたが、HP社の同市場シェアは2%にとどまった。
サーバー市場で他社に差をつけたコンパックは、コンピューター全般を通じたシェアでも、僅かの差でHP社を押さえトップの座を守った。
ちなみに第2四半期の日本を除くアジア太平洋地域市場のシェアではIBMが8.5%でトップ、以下コンパックの7.3%、サムソンの6%、エイサーの5.9%、HP社の5.1%と続く。世界順位はコンパックが11.7%でトップ、以下IBM8.8%、HP社5.5%、デル5.3%、パッカードベルNEC4.9%と続く。(BT:8/25)
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