1997-08-26 ArtNo.11769
◆<星>ゴールドトロン、テレコム子会社への出資者物色
【シンガポール】シンガポール証取(SES)上場企業ゴールドトロンLtdが75%出資するゴールドトロン・テレコミュニケーションズ(GT)は、売上を現在の年間5000万Sドルから2倍乃至4倍に拡大することを目指し、内外のベンチャー・キャピタルに新資金の注入を求めている。
GTのGLタン重役(MD)によると、研究開発(R&D)及び製造拠点の構築を終えた同社は、次の段階への発展のために、マーケットへのアクセスの確保と新資金の導入を必要としている。同社はマレーシアに流通チャンネルを有するものとも交渉を行っている。業界のリーダー、モトローラーと同社の技術格差はそれほど大きくないが、ディストリビューション・チャンネルとブランド・ネームが欠けている。
これまでにテレコミュニケーション事業に約1億Sドルを投資してきた同社の努力は今、実を結びつつ有る。同社の年商は1995年の200万Sドルから昨年の2400万Sドルに激増したが、今年も2倍の5000万Sドルが見込まれ、5~10%のマージンが予想されている。
GTは向こう数ヶ月間に多くの新製品を発表する予定で、これらには小型軽量のGSMフォーン、新型ペジャー、DECT(デジタル・ヨーロピアン・コードレス・テレフォン)ハンド・セットが含まれる。
現在GTの70%の売上は中国におけるペジャー販売に依存している。パートナーは郵政通信省傘下の中国最大規模のワイヤレス機器メーカー、イーストコムで、タイでも主要なページング・サービス会社と提携している。同社は今後も同様なタイアップを通じてその製品市場の開拓を図っていくと言う。(BT:8/25)
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