1997-08-25 ArtNo.11760
◆<馬>バクン・ダム契約は未発効:ティン会長
【クアラルンプル】バクン・ハイドロ・エレクトリック・コープBhd(BHC)がアセア・ブラウン・ボベリ(ABB)に率いられるコンソーシアムに発注したEPC(エンジニアリング/資材調達/建設)契約は、ある種の条件に関して双方の合意が得られないため、まだ発効していない。
バクン・ダム・プロジェクトのプロモーター、Ekran Bhdのティン・ペクキイン会長は22日、グループ企業PWEインダストリーズBhdの年次総会後記者に以上の考えを語った。しかし両者はまだ関係問題について1回会議を催しただけで、2回目の会議のアレンジはなされていない。ティン氏はこの点に関して、「我々はABBがEPC契約の内容を改め、如何なるコスト超過や新たなリスク及び債務もABBが負担することを認めぬ限り、2回目の会議には応じない」と語った。
一方、EkranがBHCの持ち分を売却するとの噂に触れ、ティン氏は「そんなことを言った覚えはない。有る方面がBHCの出資構造の再編を提案しているまでだ」と語った。
いずれにしてもABBとの契約問題が解決せぬ限り、BHCの上場計画は実行できないと言う。
PWEのサラワク州ビントゥルにおける30億Mドルのパルプ/製紙事業は順調に進捗しており、同社はプロジェクトに参画を希望する地元企業や外国企業に30%の権益を提供する用意が有ると言う。(STAR,NST,BT:8/23,LZ:8/24)
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