1997-08-21 ArtNo.11711
◆<馬>クダ・セメント、ミャンマーにM$5千万ターミナル建設
【クアラルンプル】クダ・セメント・ホールディングズBhd(KCHB)は5000万Mドルを投じてミャンマーにセメント・サービス・ターミナルを建設、同国の建設活動に一役買う計画だ。
KCHBのティ・ムスタファ重役(MD)が19日の年次総会後語ったところによると、目下ターミナルの建設地を物色中で、建設地が決まれば直ちに着工、18ヶ月で完成させる。同ターミナルは、KCHBのランカウィ工場の余剰セメントの他、日本や台湾からの輸入セメントの陸揚げに用いられる。ミャンマーは年間100万トンのセメントが不足しているため、収益性は高いものと見られる。ミャンマー進出は2003年のASEAN自由貿易地域(AFTA)の実現に向けた域内事業拡張計画の第1歩と言う。
KCHBはランカウィ工場以外にバトゥ・ケーブにクリンカー・グラインディング工場を有し、セメント・サービス・ターミナルはポート・クランに2カ所、プライとパシル・グダンに各1カ所設けている。マレーシアの国内需要は今年は1450万トン、2000年には2050万トンに達する見通しで、KCHBは25%のシェアを占めている。マレーシアのセメント輸入は昨年の100万トンから今年は250万トンに拡大する見通しだ。
KCHBの1997年3月期グループ年商は前年比65.9%増の5億6110万Mドル、税引き前利益は53%増の1億2262万Mドル、税引き利益は1億1728万Mドルだった。(NST,STAR:8/20)
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