SEAnews 1997-08-21 ArtNo.11706

【シンガポール】韓国のサムソンが最近買収した米系パソコン(PC)メーカーのＡＳＴは今年末から来年初めを目処に、シンガポールもしくはマレーシアに、独自にあるいはサードパーティと合弁でＰＣの注文生産施設を設ける計画だ。
ＡＳＴのサム・ゲブラニアス重役(東南ｱｼﾞｱ担当MD)によると、新生産拠点の設置によりコスト節減と納期の短縮が目指される。新生産拠点で組み立てられたベーシックＰＣは、各地域のコンフィギュレーション・センターに送られ、顧客のニーズに基づくカスタマイズが施される。東南アジア地域を担当するコンフィギュレーション・センターは現在、中国に設けられている。
ＰＣマージンの縮小に対応するため、注文生産体制をとるメーカーが増えており、すでにエイサー、デル、コンパック、アップルなどが同方式に転換している。サムソンは今後、サムソンに替えてＡＳＴのブランド名でＰＣの販売を行うが、韓国と日本では引き続きサムソン・ブランドを使用すると言う。(ST,BT:8/20)