1997-08-19 ArtNo.11687
◆<印度>PAL株主、Kurla工場売却案に苛立ち
【ムンバイ】プレミア・オートモービルズLtd(PAL)の株主、取り分け機関投資家は、Kurla工場及びPALクレジット・キャピタルLtdをPALとフィアット・オートの合弁会社に売却すると言う提案に苛立ちを見せている。
機関投資家筋によれば、株主に送付された9月9日の特別総会召集通知には、同総会で承認が求められる工場売却計画やフィアットとの合弁計画の詳細が明らかにされておらず、加えて1997年3月期の監査済み業績もまだ発表されていない。PALはプジョーとの合弁事業には最早魅力が無くなったとしているが、フィアットとの合弁事業にプジョーとの合弁事業と如何なる相違が有るのか。フィアットは2000クローを投じて新たに工場を建設する計画だが、むしろPALに直接資本参加し、その既存施設を利用した方が採算に合わないか。PALプジョーの経験から、株主はフィアットとの合弁が果たしてうまく行くかどうかに懐疑的で、その点に関する納得の行く説明を欲している。もしそれができないならPALの再編計画は株主により支持されない可能性がある。
また再編後PALは投資持ち株会社になり、不動産開発が唯一の中核事業になる見通しだが、株主はKurlaの40エーカーの土地の利用計画に関しても詳細な説明を望んでいると言う。(ET:8/18)
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