1997-08-18 ArtNo.11665
◆<馬>ペナン空港は貨物専用空港として維持:首相
【クアラルンプル】マハティール首相は15日「ペナンのバヤン・ルパス国際空港は、投資家が必要とするなら閉鎖されない。取り分け貨物輸送のために維持される」と語った。
この日Gerakan(民政党)年次会議の開幕式を主宰後記者会見した首相によれば、連邦政府はペナンとクダの州境に半島北部地区に奉仕する空港を計画通り建設する。
アナリストは、ペナン空港の閉鎖はペナン市民にとっては極めて情緒性に富んだ問題で、マハティール首相に率いられる与党連合国民戦線(NF)は次期総選挙で試練に直面する可能性も有ると指摘した。この点に関して首相は、野党は同問題を選挙戦に100%利用するだろうが、ペナン市民はこの種の問題には理性的に対処すると思うと語った。 一方、この日早朝、マハティール首相と緊急会議を行ったペナン州のコー・ツークン首席大臣は、「バヤン・ルパス空港が引き続き使用できることになり満足している」と述べた。それによると、マイクロ・プロセッサー・ユニット(MPU)メーカーのインテルはバヤン・ルパス空港隣接地にアジア太平洋地域流通センターを設け、ペンティアム・チップの60%をペナンで製造/検査している。同社のペナン州とクダ州クリムに対する累積投資は6億Mドルに達する。
コー首席大臣は前日の記者会見では首相の決定は尊重するが、ペナン空港を閉鎖するのは極めて残念なことと語っていた。同相によれば、クダ州の新空港が完成すれば、ペナン空港の機能は続々新空港に移転されるだろうが、ペナン州政府は連邦政府と緊密な連絡を採り、決してペナンに不利な影響を生じさせない。
新空港とペナンは大橋、トンネル、スーパー・ハイウェイにより結ばれる。ジョージ・タウンから空港までの路程は26キロで、僅か29分で到着できる。これに引き替え現在のバヤン・ルパス空港までの路程は50キロで、車で40分を要する。これら3本のリンクは新空港が完成する以前に完工するため、全く不便は生じないと言う。(ST,LZ:8/16,17)
|
|