1997-08-14 ArtNo.11628
◆<印度>インダクション炉業者125社が倒産の危機に
【チャンディガル】インド政府が8月1日から導入した新税制が原因でパンジャブ省のインダクション・ファーネス125ユニットとリローリング・ミル500ユニット以上が操業停止を余儀なくされる見通しだ。
パンジャブ州商工会議所(CCI)のPDシャルマ会頭によると、新税制の下、海綿鉄や輸入スクラップCVD等、インダクション・ファーネスに用いられる全ての原材料に物品税が課され、その総額はトン当たり1000ルピーに達する。インダクション・ファーネスの生産コストは元々、スチール・オーソリティー・オブ・インディアLtd(SAIL)等のそれに比してトン当たり2000ルピーほど嵩むことから、新税制は同業界の息の根をとめることになる。
また新税制の下、スチール・インゴットにはトン当たり600~750ルピーの税が課されることから、それ自身トン当たり400ルピーを支払わねばならいリローリング・ミルの製品価格に占める税はトン当たり合計2000ルピーに達する。シャルマ会頭によると、政府は中小業者の犠牲の上に大手企業の利益を図っていると言う。(ET:8/13)
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