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1997-08-14 ArtNo.11620
◆<馬>副首相、Mドル軟化で一部プロジェクトの延期示唆
【スパン】マレーシアは、貿易収支に対するMドル軟化の影響を緩和する狙いから、ある種の大型品目の輸入や大型プロジェクトの実行を繰り延べることを検討している。
アンワル副首相兼蔵相は12日、新クアラルンプル国際空港(KLIA)の建設現場を視察後、以上の消息を語った。それによると、政府は緊急性や戦略性のない未着工のプロジェクトに見直しを加える。KLIAや港湾プロジェクトは戦略的と見なされるが、着工を延期しても差し支えないプロジェクトも存在する。またMドルの軟化に伴う輸入支払いの膨張を抑制するため、大型品目の輸入繰り延べを検討する。
しかし副首相は、政府が市場に介入してMドルを支えるようなことがないことを改めて確認した。
マレーシアの上半期の貿易赤字は昨年同期の6億8780万Mドルから27億Mドルに拡大、通年の赤字は昨年の6億1900万Mドルから16億5000万Mドルに達すると予想されている。
Mドルの対米ドル相場は過去1ヶ月間に12%下降したが、先週はマハティール首相が、「政府は経済実勢に照らして市場動向とMドル相場を観測しており、国家準備金を費消してMドルを支える考えはない」と語ったことから、金曜だけで2%値下がりした。
アンワル副首相は、国内経済の強力なファンダメンタルやマレーシア企業の好業績から、外人投資家は遠からずマレーシア市場に復帰するとの見通しを語った。
また新KL国際空港は、専門家の意見に従い、来年1月1日ではなく、試運転により安全性やセキュリティー・システムの正常な作動が確認された後、第1四半期中にオープンするとの方針を確認した。(MBT,STAR,ST:8/13)
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