1997-08-14 ArtNo.11616
◆<星>金融サービス好調/建設業も二桁成長維持
【シンガポール】金融サービスは第2四半期には外為取引の活況等で15.5%の成長を見、国内経済の復調を牽引した。
通産省の第2四半期経済レポートによれば、各国通貨の動揺を生じさせた域内経済の先行き不透明が懸念材料だが、6~7%の今年通年のGDP成長見通しには、こうした点も折り込まれている。
ビジネス・サービスは不動産ブームの鎮静が祟り第1四半期の8.6%から7.1%に、各部門中唯一の成長鈍化を記録した。
シンガポール政府は不動産市場のバブル一掃を図っているが、同問題はタイ経済に深刻な打撃を与え、マレーシア経済にも不安を生じさせている。しかし外国投資家は依然としてシンガポール経済を信頼しており、そのことは第2四半期の外国投資約定額が25億Sドルに達したことからも窺える。
建設業は公共部門の活況、特に住宅開発局(HDB)の公共住宅アップグレード、公共インフラ・プロジェクト等に支えられ、11.8%の成長を見、引き続き二桁成長を維持した。(ST,BT,LZ:8/13)
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