1997-08-13 ArtNo.11603
◆李鵬首相、来<星>時に蘇州工業パーク優遇策を発表も
【上海】中国の李鵬首相は今月24日にシンガポールを訪れた際、中国とシンガポールの企業コンソーシアムが共同開発した蘇州工業パークに対するある種の優遇措置を発表する見通しだ。
中国共産党蘇州市委員会副書記も務める蘇州工業パーク管理委員会(SIPAC)の謝家賓書記によると、8月6日に北京北戴河で催された中国政府幹部の会議の席上、李鵬首相と李嵐清副首相は特に蘇州工業パークが直面する問題を取り上げ、討議した後、ある種の指示を行った。このため李鵬首相がシンガポールを訪れた際には、中国政府の蘇州パークに対する基本姿勢を明らかにするとともに、何らかの優遇措置を発表するものと見られる。
中国政府が外国企業の生産設備輸入に対する関税優遇策を撤廃して以来、シンガポール側は折に触れて同措置の蘇州パークに対する不利益を指摘してきたが、中国当局はこうした指摘に関心を寄せており、既にハイテク先端設備の輸入に優遇関税を適応することを認めている。同措置の詳細は追って発表される。
しかし謝氏によると中国政府は最終的に全国の関税障壁を除去し、世界に向かって門戸を開放する方針であり、優遇関税の撤廃もそうした方針に沿ったものである。地方政府は、こうした中央政府の基本政策を変更することはできず、ある種の弥縫措置を講じることができるに過ぎない。蘇州工業パークも依然として、ある種の製品の免税輸入を行うことができるが、こうしたことは短期的な暫定措置に過ぎない。
いずれにしても蘇州工業パークは直面する困難を克服して、一定の成果を上げており、李嵐清副首相も最近この点を大いに賞賛したと言う。(LZ:8/12)
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