1995-01-12 ArtNo.116
◆<馬>MBfHトップ、中央銀行のスキャンダル捜査否定
【クアラルンプル】MBfホールディングズBhd(MBfH)のロイ・ヒャンヒョン最高経営担当重役(CEO)は10日、同グループのローン・スキャンダルに関して中央銀行の捜査を受けた事実を否定した。
アフィフディン・オマル大蔵次官は最近の国会答弁で中央銀行がMBfグループの捜査を進めていることを明らかにした。これはMBfファイナンス及びMBfキャピタルがロイ氏の関係企業11社に合計7億8900万Mドルを貸し付けたとされる問題について某国会議員が質問したのに答えたもので、アフィフディン次官は「もし違法や職権の濫用が発見されれば、中央銀行は適当な措置を採るだろう」と語った。しかしロイ氏はこの日、「中央銀行は同グループの帳簿に定期点検を行っているにすぎない」とするとともに、同氏がMBfキャピタルの持ち株売却を図っているとの噂も否定した。ジョーゼフ・チョン氏のウェストモント・グループとMBfHの小競り合い後、あるグループがMBfキャピタルの持ち株を拡大しているとの噂さに関しても、ロイ氏は「それは初耳だ」と語った。しかし昨年9月、チョン氏はサマンダ・ホールディングズを通じてMBfキャピタルの権益買収交渉を進めることを認めるよう大蔵省に申請したと述べており、中央銀行の捜査説以来、市場筋はロイ氏がMBfキャピタルの権益を手放さざるを得ないと観測している。ロイ氏はこ点に関しても「全く売却の意思はない」と強調した。(BT,SJ,NS:1/11)
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