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1997-08-11 ArtNo.11584
◆<印度>プジョー、フィアットとの合弁巡りPALを告訴も
【ムンバイ】オートモービルズ・プジョーは、プレミア・オートモービルズLtd(PAL)のフィアット・オートとの合弁計画が、1994年に結ばれたPALプジョー合弁協定の非競合条項に違反する疑いがあるとの照会状をPALに送付した。
消息筋によればプジョーはPALを告訴する可能性も検討しており、近く最終決定を下す方針という。
いわゆる非競合条項には「PAL及びプジョーはいずれも、新会社の設立/合併/買収/合弁を通じてインドにおける自動車ビジネスに関わる新プロジェクトに関与したり、サード・パーティーと交渉もしくは契約したりすることはできない」と規定している。プジョー筋によれば、この種の計画はPALプジョー合弁事業のパトナーに通知され、その同意を得ることが必須条件としている。
これに対してPAL筋は「フィアットのUnoはプジョー309と直接競合せず、非競合条項には触れない。2年前にUnoの製造でフィアットと技術提携した際に、プジョーは何ら抗議をしておらず、今回の合弁事業との間に如何なる相違があるのか」と反問した。
しかしプジョー筋は「PALの言い分には根拠がない」とするとともに、「PALは最近になって非競合条項の削除を提案したが、合弁契約の如何なる条文の変更も拒絶した」と語った。またUnoに関しては、1000CCエンジン車に限定することを条件にPALとフィアットの提携を認めたとしている。
観測筋はプジョーが非競合条項を盾にUnoプロジェクトに横槍を入れるなら、PALもプジョーのMaruti Udyogへのエンジン供給に非競合条項を適応する可能性があると指摘したが、プジョー筋はエンジンを含むコンポーネントの供給に非競合条項は適応できないと一蹴した。(IE:8/9)
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