1995-04-07 ArtNo.1158
◆AT&T、<星・バタム>工場を台湾企業に売却
【シンガポール】米国の通信会社AT&Tは5日、シンガポールとバタムの電話機製造業務を4月中にシノカ・エレクトロニクス・グループPte Ltd(SEG)に売却すると発表した。
SEGは、AT&Tブランドの製品を87年以来OEM生産している台湾のシノカ・エンタープライゼズCo Ltdが、今年2月に授権資本10万Sドル、払込資本2Sドルでシンガポールに新設した子会社だが、売却価格は明らかにされていない。今回の措置はAT&Tが進める業務再編の一環とされ、同社はより付加価値の高い事業にシフトすると言う。シンガポールのAT&Tコンシューマ・プロダクツの従業員600人のうち525人と、バタムのPT.AT&Tコンシューマ・プロダクツ・インドネシアの授業員1300人全員は、これまでと同じ条件でSEGに雇用される。シンガポール工場は年産30万台、バタム工場は同160万台のコードレス電話を製造している。SEGは契約に基づき、コードレス電話とアンサリング・マシンをAT&Tに今後2年間供給する。またSEGは3~5年内にシンガポール証取(SES)に上場する計画だ。シンガポールの残る従業員75人は、5月に稼働予定のR&D/技術ベース、AT&Tコンシューマ・プロダクツ・リージョナル・プロダクト・リアリゼーション・センター&コア・オペレーションズ・グループに配属される。同ベースはアジア太平洋地域のOEM企業を支援する。(ST,BT,LZ:4/6)
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