SEAnews 1997-08-11 ArtNo.11576

【イポー】地場ブミプトラ企業Dynamic Systems Sales & Services Sdn Bhdは今週木曜、米国の主要マイクロプロセッサー(MPU)メーカー、Cyrix Corpと、後者製ＭＰＵを搭載したコンピューターのマレーシアにおける製造に関わる覚書を交換する。
ダイナミック・システムズのムハマド・ラザ課長によると、サイリックスは同覚書の下、ダイナミック・システムズに関係技術を移転する。ダイナミック・システムズはこの日また、初のサイリックス・メディアＧＸモデル300台を発売する。
昨年8月にゲーム、ＴＶ、ラジオ、カラオケ、ＦＡＸ、留守番電話、インターネット等の機能を備えたペンティアム100ＭＨｚ(ﾒｶﾞﾍﾙﾂ)ＭＰＵ、16ＭＢ(ﾒｶﾞﾊﾞｲﾄ)ＲＡＭ、1.2ＧＢ(ｷﾞｶﾞﾊﾞｲﾄ)ハードディスクをベースにした“マイ・コンピューター(ｵｰﾙ･ｲﾝ･ﾜﾝ)”を発売したダイナミック・システムズは、ペラ州開発公社と合弁で当初3000万Ｍドルを投じ、ラハのブンバン工業団地に新工場を設け、来年6月からマザー・ボードを含む独自のパーソナル・コンピューター(PC)の製造に着手する。同ＰＣの価格はマレーシアの全ての家庭に購入可能な2000Ｍドル以下に設定される。同社はナショナル・コンピューターのステータス獲得を目指している。
来年12月に稼働が予定される第2フェーズでは、輸出向け製品が製造される。新工場には150万Ｍドルを投じて研究開発(R&D)センターも設けられ、サイリックスの協力の下に高品質なＰＣの開発が図られる。新工場はまた他社の製品の契約製造も手がけると言う。(STAR:8/9)