1997-08-11 ArtNo.11571
◆<星>GDP、第2四半期に7.8%の驚異的復調達成
【シンガポール】シンガポール経済は製造業の復調で第2四半期に予想外に力強い7.8%の成長を記録した。
ゴー・チョクトン首相が8日発表したナショナル・デーの祝賀メッセージの中で明らかにしたところによれば、通産省は国内経済が下半期も引き続き堅調を維持すると見、通年の国内総生産(GDP)成長見通しを5-7%から6-7%に上方修正した。
シンガポールのGDPは第1四半期には3.8%の低調な伸びを見せていたが、第2四半期の7.8%の成長は昨年第2四半期以来最高のもので、今年上半期の成長率は極めて健全な5.9%となった。製造業は成長基調を回復、強力なファンダメンタルを反映し、上半期の製造業投資約定額は48億Sドルと、昨年同期の38億Sドルから25%増加した。
アナリストらも第2四半期の成長回復を予想していたが、大多数の者は、予想以上の復調に驚きを表明している。ビジネス・タイムズが先月証券アナリストらを対象にアンケート調査した際には、5.7-7.1%の成長が予想され、平均は6.3%だった。
ゴー首相は各部門の成長には触れなかったが、アナリストらは金融部門の好調が復調に一役買ったものと見ている。UBS証券のアナリストは6月には証券市場の出来高が33%アップ、製造業生産は10%の伸びを見たとしている。
しかしシンガポールのハブ活動は域内経済の最近の乱気流の影響を受けたものと見られ、警戒も必要と言う。通産省は12日に第2四半期の経済報告の詳細を発表する。(BT,ST,LZ:8/9)
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