1995-04-06 ArtNo.1156
◆<比>メイド殺害事件の再調査をシンガポール政府に要求
【マニラ】大統領特別調査委員会は第3者機関にフィリピン人メイド(デリア・マガ)の死因判定を委ねると言う案を棄却するとともに、事件の再調査をシンガポール政府に要求することを検討している。
メイド(デリア・マガ)及びシンガポーリアン児童殺害の罪でシンガポール当局はもう1人のフィリピン人メイド(フロア・コンテンプラシオン)を処刑したが、大統領委員会のEmillio Gancayco議長は「委員会は殺害の犯人はコンテンプラシオンではなく、マガの雇用主であった可能性が有ると見ている」と語った。 一方、ラモス大統領は5日、月曜から杭州で開かれているASEAN中国会議の席で、フィリピン政府官員とシンガポール政府官員が、マガ/コンテンプラシオン事件について協議した事実を明きあらかにするとともに、「これは好ましい端緒と言える。ASEANの機構は終に加盟国間に生じた問題の解決に積極的な機能を発揮した」と語った。(ST,LZ:4/6)
|