1997-08-05 ArtNo.11512
◆<星>メイン・ライバルはインテル:クリエイティブ会長
【シンガポール】クリエイティブ・テクノロジーのメイン・ライバルはインテル・コーポレーションで、ヤマハや米国のESSではなく、シンガポールのベンチャー・マニュファクチュアリングなどではなおさない。
クリエイティブのシム・ウォンフー会長によれば、益々強化されたサウンド機能をマイクロプロセッサーに組み込むことを目指すインテルは向こう数年間にクリエイティブに深刻な脅威を及ぼす見通しで、現在のインテルMMXチップの脅威が1とすれば、1999年の脅威度は1000に達する。これに対してヤマハ、ESSテクノロジー、クリスタル・セミコンダクターのそれは100程度、ベンチャー・マニュファクチュアリングのそれは1000分の1にも満たない。
今年6月期のクリエイティブの年商に占めるサウンドカード・ビジネスの比率は1年前の30%強から50%以上にアップ、マルチメディア・アップ・グレード・キットが34%、その他の製品が残りの10%を占めた。クリエイティブはデジタル・ビデオ・ディスク(DVD)等の他の領域への進出も図っているが、オーディオ・カードが今後もビジネスの主流を占める。
同社は今年5000万米ドルを投じてマーケッティングの大攻勢を展開、特にAWE64サウンド・カードを販促する。シム氏は「今年はAWE64クリスマスになるだろう」と述べ、全世界の6000万人サウンドカード・ユーザー全てをAWE64ユーザーに転換させる抱負を語った。またこのクリスマスにはDVDドライブのユニット販売も6桁台に乗せる計画で、昨年CD-ROMドライブの不良在庫から3760万米ドルの赤字の洗礼を受けたクリエイティブは、DVD商戦では必ず勝利すると決意のほどを表明した。(LZ:8/3,ST,BT,:8/4)
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