SEAnews 1997-08-02 ArtNo.11484

【シンガポール】地元企業メディア・マネージャーは1日からＴＶシグナルを通じた高速インターネット・アクセス・サービスの提供を開始した。
パソコン(PC)ユーザーはデコーダー・カード(店頭価格S$298)を取り付け、メディア・マネージャーとサービス契約を結べば、電話回線に頼らず、しかも通常のダイアル・アップ方式の2～4倍の毎秒115キロ・ビットで、インターネットにアクセス、ウェブ・サイトのブラウジングを行うことができる。
メディア・マネージャーの提供するサービスは目下のところ、ＴＶチャンネルに類似したデータ・キャストとインターネットへのアクセスを提供するスマートネットの2種類で、データ・キャストの月間契約料は5Ｓドル、データ・キャストを含むスマート・ネットの料金は月額11.95Ｓドル。
データ・キャストでは、ストレーツ・タイムズ／ビジネス・タイムズ／ＣＮＮ／シンガポール証券取引所／ハリウッド・オンラインのウェブ・サイトへのアクセスの他、ゲーム／保健／教育関連サービスや各種ソフトウェアが提供される。データ・キャストは今年末までにさらに、ゲーム／業務用ソフトウェアの“クール・エア”、小中学生向け教育番組を中心とした“エデュキャスト”、金融情報を提供する“リアル・タイム・ビジネス”の3チャンネルを増設する。
地元のインターネット・プロバイダー、シングネットの再販業者を務めるメディア・マネージャーは、来年からは最早ＰＣも必要とせずに一般のテレビ受信機でインターネットにアクセスできるサービスも提供すると言う。(BT:8/1)