1997-08-02 ArtNo.11481
◆<星>港湾局、US$27億フィリピン港湾近代化計画に参画
【シンガポール】シンガポール港湾局(PSA)は、総投資額27億米ドルと見積もられるフィリピンの全国港湾近代化計画に参画する。
フィリピン港湾局(PPA)が進める同プロジェクトは全国54の港湾を向こう25年間に近代的施設を備えた港湾にアップグレードしようと言うもので、PSAは最近PPAと、関係協力覚書を交換した。同覚書は、ラモス大統領が今年6月にゴー・チョクトン首相と会談した際提案したフィリピン・シンガポール行動計画(PSAP)に基づくもの。
両港湾局は目下ルソン島南部Pagbilaoにおける新港の開発とビサヤス省におけるイロイロ港の改修問題を協議している。
PSAのグン・コクルン副部長(国際問題担当)に率いられる代表団は今年初にビサヤス地区を訪れ、港湾建設やロジスティクス事業の機会を探っていた。
港湾近代化に必要な27億米ドルの資金の大部分は地元や外国の民間投資家に依存するため、PPAは開放的な投資政策を導入、民間投資家に様々な形式によるプロジェクトへの参加を認めている。これらには、合弁、BOT(建設/経営/引渡)、BT(建設/引渡)、BOO(建設/所有/経営)、BLT(建設/賃貸/引渡)が含まれる。
開発が優先される港湾には、イロイロ、セブ、プルパンダンが含まれ、フィリピン第2のセブ港ではバースやフェリー・ターミナルの建設に3億3900万米ドルが、イロイロ港のアップグレードには2億1400万米ドルが、ネグロス島プルパンダン港の浚渫や新バースの建設には1070万米ドルが必要とされると言う。(BT:8/1)
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