1995-04-06 ArtNo.1148
◆<馬>国会、今日解散!!投票は22日?
【クアラルンプル】マハティール首相は今日(4/6)国会下院を解散、第9次総選挙を宣言する。
マハティール首相は5日、アンワル副首相とともに総理府で記者会見し、以上の方針を語った。それによると、これにともない与党連合NF(国民戦線)が政権を握るサバ、サラワク両州を除く各州の地方議会も解散される。また野党PAS(イスラム党)が政権を握るクランタン州の州議会もこれに倣うものと見られる。 憲法の規定では下院解散後60日以内に総選挙が行われねばならない。また選挙法の下、立候補届けは、選挙委員会の公示後4日以降、投票日はその7日以降と定められている。このため立候補届けは今月12日もしくは13日、投票は22日になる模様だ。 90年の前回総選挙では与党は180議席中127議席を獲得、野党は44.8%の得票率を得たものの議席数は52議席にとどまり、その後15人の野党議員が与党に鞍替えした。国会下院の現時点の議席配分は与党137、野党37、欠員4で、州議会は与党257、野党102となっている。選挙区の再編に伴い今回の選挙では国会192議席、州議会394議席(サバ/サラワクを除く)が争われる。外電は国内経済が好調で、野党陣営が選挙協力を組めない状況にあることから、与党が圧倒的勝利を得る可能性が大きいと分析している。野党民主行動党(DAP)のリム・キットシアン書記長はマスコミのインタビューに対して、「多民族、多言語、多文化社会の実現を目指し、結党以来“マレーシア人のマレーシア”をスローガンに掲げてきた同党は、政府が最近こうした政策を部分的に導入しつつ有ることを歓迎する」と述べるとともに、「今回の選挙でDAPは消滅する恐れも有るが、新たな政治的飛躍を遂げる可能性も有る」と複雑な心境を語った。(ST,BT,LZ:4/6)
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