1997-08-01 ArtNo.11478
◆<印度>PALプジョー、フィアットに資本参加要請
【ムンバイ】プジョーは、Kalyanに製造拠点を有する合弁会社PALプジョーLtdへの資本参加をフィアットに求めている。
消息筋によれば、プジョーは、地元のプレミア・オートモービルズLtd(PAL)と合弁で設立したPALプジョーの32%の持ち分をフィアットにオファー、仮にフィアットがより多くの権益を望めば、オープン市場でさらにシェアを買い増す意向と言われる。プジョーはKalyanプラントの3分の1のスペースを利用して、118NEとプジョー309の製造を継続することを、同オファーの条件にしているようだ。
Ranjangaonに年産10万台の製造工場を設ける計画のフィアットにとっては、準備期間を2年短縮し直ちに製造事業に着手でき、立ち上げの手間やコストを大幅にカットできるが、1工場をプジョーとシェアする様々な不便も考慮する必要が有る。このためフィアットがKalyan工場の全面買収を提案する可能性もある。
一方、プジョーのパートナーのPALにして見れば、フィアットのPalioモデル製造事業の権益を自動的に手に入れられる。同社はフィアットのUnoモデルをKalyan工場近くで製造しており、フィアットと技術協力契約も結んでいる。(ET:7/31)
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